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板橋区四葉 女医による内科 生活習慣病 漢方治療

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院長メッセージ

果物は別腹

院長のひとりごと

今年の夏、体重が増えてしまった方はどのくらいいらっしゃるでしょう。


 生活習慣病を診察している立場では、毎日8000歩くらいは、、と言いたいところですが、今年の猛暑はさすがに、熱中症の危険と背中合わせ、普段せっせとウォーキングしている方にも、危ないから日中歩かないで、という指導になってしまいました。


 さて、ここから先が、猛暑の中、体重が増えた方、増えなかった方の分かれ目です。


 この夏、体重が増えた方、お聞きすると、一番多かったのは、『普段8000歩、真夏はほとんど歩かず2000歩くらい、食事は普段どおり全く減らさずに食べていた』という方です。次の多かったのが、『食欲がなかったので、果物くらいしか食べなかった』という方。そしてよく耳にするのが、『米はほとんど食べてません、果物?わりとたくさん食べてます』


 果物しか?いやいや、果物なんか、です。果物は、もちろんビタミン類を含みますが、ダイエットに大敵の『果糖』という『』と、繊維と水分が主成分です。


 体の脂肪や血糖になって貯金されるのは、食事中の『脂(あぶら)』と『糖質』です。(糖質:炭水化物、イモ類、根菜の一部、麺類(ラーメン、うどん、そば、パスタなど)、小麦粉などの粉もので作った皮や生地、お菓子、果物など)


 果物は体によいもの、健康に欠かせないもの、というイメージ、一日に100~200gと推奨されますが、ビタミン類は野菜類にも多くを含みます。そのそも、栄養過多の現代人、せっせと果物を食べなくても、野菜を十分にたっぷりと食べていれば、そこまでビタミン不足にはならないのではないでしょうか。むしろ肥満や糖尿病の原因と、日々の診察で感じています。果物が大好きな方は、朝食の炭水化物を少し控えて、大きめの果物なら半分、小さめの果物で1個くらいが太りにくいようです。


 暑くて歩けない、など、活動量が少ないときは、普段のお食事よりも、糖質の量だけ減らすことが、体重を増やさない一工夫ということになります。


  体重が増えた方、『果物は太らない』『果物はたくさん食べたほうがよい』『果物の別腹』、と思って、果物を食べすぎていませんか?

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