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院長メッセージ

インフルエンザかも、と思ったら

院長のひとりごと

今年は、類を見ないインフルエンザの大流行となってしまいました。
さて、皆様はもう、インフルエンザ迅速検査を受けたことがあるでしょうか?私も、自分でもやってみましたが、ほんと、痛くて、涙がでちゃいますよね。

 インフルエンザは、成人の場合、一般的に、発熱などを自覚してから、最低でも6時間以上、できるだけ12時間以上経過していないと、たとえインフルエンザウイルスに感染していても、ウイルスの量が少なく、迅速検査では、陽性反応が出ない場合があります。

 今年のインフルエンザAは、あまり熱が高くでません。たくみ内科では、いつから熱が出てきたかだけでなく、今年は、いつから体中が痛くなりはじめたか、などを尋ね、ノドをみて『インフルエンザ濾胞』がでているかを確認し、できるだけ、「インフルエンザ反応が陽性にでそうだ」 と、確認してから、検査することにしています。

 家族や職場の同僚がインフルエンザに罹った、自分もさっきから具合が悪い、インフルエンザ検査をしてほしい、と受診される方がいます。ですが、感染初期はウイルスが十分に増えていないので、痛い思いをしてインフルエンザ検査をうけても、結局その時点の判定は陰性です。「インフルエンザではありません」と言われて様子をみてもよくならないからと翌日もう一度受診し検査をすると、やっぱり陽性、ということをよく耳にするのではないでしょうか。

 痛い検査は1回で済ませたいですし、保険診療の立場からは検査は適切に行うべきですので、たくみ内科でも、診察の結果すぐにインフルエンザ検査を行わない場合もあります。たとえインフルエンザが疑われても、ノドにインフルエンザ濾胞が出ていない方や、熱が出てから数時間しかたっていない方には、検査を行っても陽性反応が出ない場合があるからです。そんな時は、感冒薬で過ごしていただき、時間をおいてもう一度受診していただいた時にインフルエンザ検査を行います。病院にかかる際には、インフルエンザが疑われても、すぐに検査を行わない場合があることを知っておきましょう。

 もし、インフルエンザに罹った時は、たとえ自分が楽になっても、自分から他人へ感染させないために、十分な日数の療養をしましょう。インフルエンザ治療薬を用いると、本人は早期から自覚症状が軽くなる一方、投薬開始して5日を経過しても、まだ、感染初期の5~20%のウイルス量が検出された、という報告もあります。家族がインフルエンザと診断されて治療を受けている場合、楽になったように見えても、安心してはいけません。約1週間が過ぎるまで、自分にうつるかもしれないと思って行動することです。

 インフルエンザの予防には、うがい、手洗い、こまめなお部屋の換気と適切な加湿、周囲の方の咳エチケット、十分な睡眠、、などなど。水分は十分に取るべきですが、栄養は摂りすぎると、免疫細胞が休息してしまいますので、腹八分に控えましょう。もちろん、飲酒は適量の範囲、煙は大敵、タバコは吸わないことです。花粉症などのアレルギー性鼻炎も適切に治療しておくことがインフルエンザの予防につながります。

 春は、まだもうしばらくです。上手に過ごしましょう!

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