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<2013年10月 「スズメバチ、毒より怖いアレルギー症状」について>
10月4日(金)の日本経済新聞夕刊 らいふプラスの「スズメバチ、毒より怖いアレルギー症状」をご紹介致します。

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ハイキングなどに出かける機会が多くなる秋に、注意したいのがスズメバチに刺される事故です。
激しい痛みに苦しむのはもちろん、ショック症状で死亡してしまうこともあります。
近寄らないのが一番ですが、刺された場合の処置法も知っておきたいと思います。

今年は例年に比べてスズメバチの数は多そうで、例年、5ゴールデ月の連休(ンウイーク)ごろから、冬眠していた女王バチが巣作りを始めます。
この頃は幼虫の世話やえさの確保と女王バチ1匹の負担が重く、女王バチが死んでしまうと子孫が残せないので、人間を見かけてもむしろハチの方が身を潜めるといいます。

【空梅雨で動き活発】
梅雨になると低温と雨でえさの昆虫がつかまりにくくなり、死ぬ女王バチも多いです。
ところが、今年は空梅雨で猛暑であったためスズメバチの繁殖には絶好の条件。
梅雨を乗り切ると、働きバチの数が増え始めて活動が活発になります。
9~11月が繁殖期で、巣の大きさは直径50センチメートルにもなり、 500~1000匹が暮らします。
子供がいる巣を守ろうと、働きバチは巣に近づく天敵を容赦なく攻撃します。このためスズメバチの事故は秋に多いそうです。

スズメバチに刺されてやっかいなのが、一度刺されると体からハチ毒を排除しようとして抗体というたんぱく質ができてしまう点です。

ハチ毒を異物としてとらえる抗体がある体で、もう一度刺されると「アナフィラキシーショック」と呼ばれるアレルギー症状を起こします。
ハチ毒が抗体 にくっつき、毛細血管が広がり、症状が軽い人であればじんましんで済みますが、重い人は激しく体が反応し、血圧低下や呼吸困難を招いて最悪の場合は死に至ります。
また、血管が広がって声帯部分が腫れると窒息の危険性が高まり、血圧の低下も最高血圧が50くらいまで下がって亡くなる人もいます。
スズメバチによる死亡例の多くは『アナフィラキシーショック』が原因です。

ハチの毒はごくわずか。毒だけで人間が死ぬには相当の数のハチが必要です。
ところが実際にはハチに刺されて亡くなる人が後を絶ちません。過去に刺された経験があり、アレルギー症状を起こしたとみられます。実際、死亡者の年齢も大半が50歳以上と比較的年齢が高い場合が多いです。

【自己注射薬携行を】
ハチ毒に対する抗体のできやすさは人それぞれです。
アレルギー症状が出やすい人は要注意です。刺されてから数分から十数分で症状が出やすく、救急処置として「エピペン」という自己注射薬を医師に処方してもらい携行するのが予防策になります。
成分のアドレナリンが、血圧を高めてショック症状を和らげ、太ももに自分で刺します。ためらいもあると思いますが、命と引き換えと考えれば、刺された時はちゅうちょせずにすぐに使うべきです。

初めて刺された時は、冷やすといった対策が中心で、刺された場所に注射器のようなポンプを当てて、ハチ毒を吸い出す装置も売っています。
ただ、刺されないのが一番いいです。スズメバチも、出会った人間を見境なく刺すわけではなく、巣には門番役のハチが2、3匹いて、近づくと身の回りをまとわりつくように飛び回って様子を見ます。来た道をゆっくり戻って巣から遠ざかれば、敵と思われずに済み、手などで振り払おうとすると、危害を加 えると見なされて刺される危険性が増します。

刺されかけたら、ハチの毒に揮発性物質が含まれていることに注意してください。ハチは香りで連絡を取り合っています。針が毒を放つと揮発性物質の香りが漂い、敵の存在を巣の仲間に知らせる警報となります。マシンガンのように巣から多数のハチが押し寄せるので、刺された場所から素早く10メートル以上は離れないとさらに刺される恐れがあります。

ハチに揮発性物質の香りと勘違いされないよう、野山に入るときは化粧や香水はなるべく避けた方がいいと言います。また黒い頭髪や黒目に反応しやすく、白っぽい帽子や淡い色の服装がハチの刺激を和らげるそうです。